発熱等による保育園からのお迎え依頼は0歳児クラスでも年間一人平均3.5日程度。初めて保育園に入れた年は月に2〜3日くらい、それ以降は月に1日くらいの病気欠席です。これであれば子の看護のための休暇制度と年次有給休暇で何とかなるのでは??と思えてきます。確かに予定された年次有給休暇とは違い、突然「明日休ませてください」となるのは職場に迷惑をかけてしまうと心配になるでしょう。自分がいなくても何とかなるように情報の共有や仕事の分担をするなどして、緊急時に備える働き方をすることが大切です。これは子どもを持つ人だけでなく、働く人みんなが働きやすくなる方法です。誰だって体調を崩すことはあります。災害などで出勤できない場合もあるでしょう。そんな時にすべての仕事が止まってしまわないようにするのが共有や分担による対策なのです。
さて、それではどんなサポートが有効か?アンケート結果を鑑みるに、実は毎日のちょっとした支援ではないかと考えています。以前私がこのコラム欄で書かせていただいたように、ほとんどの働くママたちは毎日がきちきちです。朝から晩まで様々なことを考えながら家でも職場でも働き続けています。ですからその毎日をちょっとサポートしてもらうのがとっても有効なのではないかなと思っています。
例えば保育園への送りをファミリーサポートにお願いする。すると朝1時間くらいゆとりができる。少し早めに出勤して昨日あわただしく片づけた仕事を振り返る時間ができるかもしれません。毎日なんとなく職場に迷惑をかけているのではと思うと遠慮してしまうことも、毎日に少しゆとりが出て、仕事がきっちりできていることに自信が持てれば、子どもの病気の時に「今日は帰ります」と言いやすくなるのではないでしょうか? 「子どもの病気」は仕事を辞めるきっかけにすぎず、仕事を続けられないと思わされる原因は毎日の忙しさにあるのではないかと思っています。
最近はイクメンパパさんが子供を保育園に連れて行っている姿をよく見かけるようになりました。若い世代の男性の育児に対する認識や行動は変化してきています。行政ではファミリー・サポート・センター等、身近でちょっとした支援を受けられるものが整ってきています。事業主の皆さん、働く親たちが毎日に少しゆとりのもてる働き方ができるようなサポートを想像してみて下さい。案外気軽に職場で始められることがありそうです。
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