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母性健康管理に関する用語辞典

妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)にんしんこうけつあつしょうこうぐん

妊娠20週以降、分娩12週までに高血圧がみられる場合、または高血圧に蛋白尿を伴う場合で、これらの症候が偶発合併症によらないものをいう。
妊娠高血圧症候群の症候の中で、母胎と胎児に最も悪影響を及ぼすのが高血圧である。妊娠高血圧症候群の症候のうち、高血圧のみが発症した場合を「妊娠高血圧」といい、高血圧に蛋白尿を伴った場合を「妊娠高血圧腎症」という。
妊娠中は胎児が大きくなるにつれて全身の循環血液量が増加し、更にステロイドホルモンも増加する。これらの影響で妊娠後半期になると、母胎には浮腫(むくみ)、蛋白尿、高血圧などの症状が出やすくなる。ただし、浮腫のみ、蛋白尿のみでは妊娠高血圧症候群とは診断されない。
重症化すると胎児への重篤な影響があらわれるだけではなく、分娩後も症状が持続する場合がある。

妊娠高血圧症候群の重症度判定基準(日本産婦人科学会)

軽症重症
蛋白尿300mg/日以上
2.0g/日未満
2.0g/日以上
最高血圧140mmHg以上
160mmHg未満
160mmHg以上
最低血圧90mmHg以上
110mmHg未満
110mmHg以上

※重症度判定基準を一つでも超えた場合を重症とする

軽症

【措置】
負担の大きい作業、ストレス・緊張を多く感じる作業の制限又は勤務時間の短縮
●勤務時間の短縮は、血圧の程度や自覚症状に応じて、30分〜1時間程度横になって休息が取れるような措置が望ましい。
●勤務時間を短縮する場合は例えば一律に2時間短縮という形でなく、必要に応じてその都度休憩時間を付与し、1日合計2時間程度までとするといった対応の方が効果的な場合もある。
●ストレスや緊張の受けとめ方については個人差が大きいので、個人の訴えに応じて対応することが必要。
【自覚症状】
頭痛、耳鳴り、ほてりなどの自覚症状を生じることもあるが、多くは自覚されないため、職場や家庭等でも血圧測定を行うことが望ましい。また重症化する場合は医師等と連絡をとり指示に従うことが大切となる。
【特に注意すべき作業例】
筋力を多く使う作業(物品の集配、保育士・看護師・介護職など)、精神的負担の大きい作業(納期や締切に追われる設計・開発職や編集作業、対人折衝の多い営業職、長時間の運転業務など)。
【症状が起こりやすい時期】
妊娠後半期(妊娠20週以降)に生じやすい。妊娠が終了すると、短期間のうちに(多くは産後6〜12週間以内)症状は消失することが多い。
【時間外勤務】
原則として不可
【交代制勤務】
原則として不可

重症

【措置】
休業(入院加療)

*出典:女性労働協会「母性健康管理ガイドブック」

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